ポリマークレイとは?
初心者からプロまで楽しめる
ハンドメイドアクセサリー素材の魅力
ポリマークレイの基本から魅力、
作り方ステップや道具までをまとめました。
アクセサリー制作に興味がある方はぜひご覧ください!
更新日:2025年8月26日

ポリマークレイとは?
クレイジュエルの元材料であるポリマークレイは、手軽に始められるハンドメイド素材として近年注目を集めています。
家庭用オーブンで加熱ができる樹脂粘土で、焼成後は軽くて強い耐水性のあるパーツになるため、アクセサリー作りにぴったりの素材です。
始めての方でも扱いやすく、色や形が自由自在にアレンジできるため、様々なアクセサリーを自分好みに作ることができます。

ポリマークレイで作れる
アクセサリー作品例と表現の幅
初心者は型抜きやシンプルなモチーフから、上級者はケイン技法を使った模様づくりや立体的なアート作品など、プロのような仕上がりも実現できます。
特にポリマークレイの醍醐味であるケイン技法(断面に柄のある粘土棒)は、同じ柄を繰り返しスライスして量産できるため、華やかでオリジナル感あふれるアクセサリーを作りたい方におすすめです。
キットには必要な道具や材料が一式揃っており、
初心者でも安心して始められます。

ポリマークレイアクセサリーの魅力
軽さ・丈夫さ・自由なデザイン性
できた作品はファッションとして身に着け使って楽しめます。
ポリマークレイで作るアクセサリーは、軽くて着け心地が良いのが特徴です。
また、手作りならではの温かみや、世界にひとつだけのデザインが楽しめるのも大きな魅力。

ポリマークレイアクセサリーの作り方
5ステップ
ポリマークレイアクセサリーの制作は、
初心者から上級者まで共通の流れがあります。
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クレイをこねる
必要な量のクレイを伸ばし棒を使い、こねて柔らかくします。
クレイ同士を混ぜて混色することもできます。 -
形を作る
アクセサリーパーツの形に成形します。
シンプルな型抜きから、ケイン技法を使った模様作りまで、自由にデザインできます。 -
オーブンで焼く
家庭用オーブンで指定の温度と時間で焼きます。
焼成により、クレイが硬化し耐久性のあるパーツになります。 -
仕上げ
必要に応じて、ニスでコーティングしたり研磨して仕上げます。
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金具付け
硬化したパーツにイヤリングやピアスなどの金具を取り付けます。
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世界にひとつのアクセサリー
仕上げたアクセサリーは、軽くて丈夫で日常使いにもぴったり。
自分だけのデザインを身につける喜びを味わえます。
ポリマークレイ制作に必要な道具
初心者向けセット内容の紹介
必要道具が揃ったお道具セットもあるよ!
お道具セットを見る
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クレイカッター
ポリマークレイを切り分けたり、出来た柄「ケイン」をスライスするためのブレード。刃の部分は切れやすくなっているので、手をケガしないよう注意して扱ってください。
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専用のばし棒
混ぜたり平らに伸ばすために使う、クレイが付きにくい素材で、固く丈夫な作り。
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竹串
クレイの穴あけ用。上級になったらより繊細な作業ができるクレイニードルを使いましょう。
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タイル
混色の作業台やオーブンに入れる焼成台。
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滑り止め
タイルの下に敷く滑り止め。
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スケールファイル
クリアファイルに入れて使用。大きさを測る作業台。
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ラップ
ホコリが付かないようにクレイを包んで保管。
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ティッシュ
作業中に色移りしないよう、道具に付いたクレイをふき取ります。
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アルミホイル・裸ワイヤー
クレイの焼成時にパーツの形を崩さないため、パーツをワイヤーに挿し、アルミホイルでワイヤーを浮かして焼く。
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アクセサリー用工具
出来たクレイジュエルをアクセサリーへ仕立てる際に使用。
先が平らになっている平ヤットコ
先が丸くなっている丸ヤットコ
金具をカットする際に使うニッパー
これら3つが最低限必要になります。
ポリマークレイの種類
ポリマークレイには様々なメーカーあります。
代表的なメーカーは「kato polyclay」「PREMO」「FIMO」
Kato Polyclay(ケイトポリクレイ)
特性
プロ向けとされることが多く、硬めの質感が特徴。
練るときにやや力が必要だが、成形後のシャープさ・精密な作業に向いている。
焼成後は硬くて丈夫、ツヤも出しやすい。
焼成温度が高め(約150℃前後)で、色落ちしにくく安定した色味。用途・おすすめポイント
精密な柄作り(ケイン技法など)、ジュエリー、アート作品などに。
プロ仕様、硬めでも粘りがあり、高度な模様表現に最適。注意点
初心者にはやや扱いにくく、練るのにコツがいる。
焼きすぎるとにおいが気になるという声も。PREMO(プレモ by Sculpey)
特性
柔らかく、なめらかな質感で、初心者にも扱いやすい。
焼成後もしなやかさが残るので、割れにくい。
発色が良く、パールやグリッターなど種類が豊富。
焼成温度は約130℃と一般的。用途・おすすめポイント
薄く延ばしたアクセサリーやレジンと併用する作品に。
練りやすいので小さいパーツ制作や子ども向けワークショップにも向く。
柄づくりよりも質感や色の表現を楽しむ作品に◎。注意点
柔らかすぎると形が崩れやすいので、夏場は冷蔵庫で冷やしてから使う人も。
粘りが少ないので、複雑なケインには不向きな面もある。FIMO(フィモ by STAEDTLER)
特性
ドイツ発のブランドで、種類が非常に豊富(Soft, Professional,Effectなど)。
FIMO Softは名前の通り柔らかくて扱いやすく、FIMO Professionalは硬めで細かい作業に向く。
焼成温度は約110℃と低め。
焼成後も軽量で、質感はサラサラ・軽め。用途・おすすめポイント
アクセサリー、小物、ミニチュアフードなど。
ヨーロッパ圏での教材や子ども向けにも使われることが多い。
SoftとProfessionalを組み合わせれば、用途に合わせて柔軟に使える。注意点
Softは特にべたつきやすく、模様がにじみやすい。
ケインの細かい柄づくりにはProfessionalがおすすめ。
メーカー | Kato Polyclay | Premo | FIMO |
---|---|---|---|
硬さ | 硬め | 柔らかめ | Soft:柔/Pro:やや硬 |
練りやすさ | 力が必要 | とても練りやす | Softは練りやすい |
焼成温度 | 高め (約150℃) | 普通 (約130℃) | 低め (約110℃) |
焼成後の硬さ | とても硬く丈夫 | やや柔らかくしなやか | 軽くて程よく硬い |
色の安定性 | ◎ | ○ | ○ |
ケイン向きか | ◎ (細かい柄に強い) | △ (にじみやすい) | Proなら○ |
初心者向け | △ | ◎ | Softは◎/Proは中級者向け |
それぞれのメーカーには得意・不得意があるので、作品の用途や目的によって使い分けるのがおすすめです!
クレイジュエルスクールではkato polyclayとPREMOというクレイを使用しています。
ポリマークレイで始める
ハンドメイドアクセサリー
キットで学ぶ教室スタイルも!
ポリマークレイは、ハンドメイド初心者から経験者まで、誰でも楽しめる万能素材です。
クレイジュエル スクールでは初めての方でも楽しみながらステップアップできるレッスンキットをご用意。
キットを活用し、高度なテクニックを学ぶことで、世界に一つだけのオリジナルデザインを生み出すことができます。
魅力溢れるクレイジュエルの世界をお楽しみください。

よくある質問
ポリマークレイアクセサリーについて
ポリマークレイとは何ですか?
ポリマークレイは、家庭用オーブンで焼くことで硬化する樹脂粘土です。豊富なカラーバリエーションと成形の自由度があり、アクセサリー作りや雑貨制作に適したハンドメイド素材として人気があります。
初心者でもポリマークレイでアクセサリーが作れますか?
はい、ポリマークレイは扱いやすく初心者の方でも簡単にアクセサリーを作ることができます。基本的な操作からスタートし、慣れてくると様々な技法やデザインに挑戦できる素材です。
必要な材料や道具が一式そろったキットでは、作り方も丁寧に解説されているため、初めての方でも安心してスタートできます。ケイン技法とは何ですか?
ケイン技法は、断面に模様のある粘土棒(ケイン)を作り、それをスライスして同じ柄を繰り返し使用できる技法です。繊細な模様を再現でき、ポリマークレイの魅力を最大限に活かせる表現方法です。
ポリマークレイのアクセサリーは丈夫ですか?
はい。焼成後のポリマークレイは軽く、硬く、耐水性もあるため日常使いにも適しています。ただし、強い衝撃や高温には注意が必要です。
どんな道具が必要ですか?
基本的な道具として、クレイカッター、のばし棒、タイル、穴あけ用の竹串やニードル、アクセサリー用の金具工具などがあります。これらを揃えたスターターセットも販売されており、初心者でも安心です。
キットはどこで購入できますか?
ポリマークレイのアクセサリーキットは、クレイジュエル公式オンラインショップからご購入いただけます。
以下のリンクからご覧いただけます。
キット申し込みはこちら
キットには必要な道具・材料・テキスト・作り方動画が一式揃っており、ご自宅で気軽に制作を始められます。
写真・文:秋田悦子(あきたえつこ)
粘土教室を主宰する母の元、幼少期より粘土に触れ、師事する。
各種イベントや講習会をはじめ、制作技術伝承の為スクール開校。
ライセンス資格制度導入。企業との商品開発など幅広く活躍中。
株式会社ニコネル 代表取締役
一般社団法人 東京アート工芸 理事 ポリマークレイ部門長
著書『粘土でつくる アクセサリーと花』
